SSC-7300
従来、大変な労力と時間を要していたポリマーの分別分画が、短時間で、しかも自動制御で行う 事が可能となりました。この分別装置で、結晶性ポリマーを結晶性の違いにより分別して分別試料を得ると共に、ポリマーの溶解温度の分布が把握できます。

原理
カラム恒温槽内に不活性担体を詰めたステンレスカラム(標準: 内径30mm×長さ300mm)を置き、この充填カラムに一度完全に溶解したポリマーを浸し、徐々に降温冷却します。これにより不活性担体表面に薄いポリマー層を形成させ、次に温度を低温から連続又は階段上に昇温しながら溶出を行い、溶出した成分を時間軸にカットしフラクションコレクターに分画します。
以上の温度コントロール及び機器の制御はコンピューターによって行われます。
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装置概要
SSC-7300の結晶性ポリマー自動分析・分取昇温分別装置は、弊社が長年の蓄積したクロマトグラフの技術を活用して、独自に開発した装置です。結晶性高分子を温度昇温分離分別(TREF)する事によって、ポリマーの分子量分布分別、結晶化度、分岐度、共重合度等の違いを判定する情報を得られます。
従来、この方法は膨大な労力と時間を要しましたが、弊社が開発した装置によって短時間で自動的に分画、分取を行う事が可能となりました。その中心技術は、恒温槽の温度分布及び昇降温精度の自動コントロール機能、またこれと関連したポリマー試料(種類)に関する標準的なプログラミング等で、これらが重要な役割を果たしています。




ELUENT : ODCB
FLOW RATE : 2ml/min
COLUMN : 10φ×300mm
RANGE : 0.25A
RESPONSE : 40
WAVE LENGTH : IR-3.41μm


ELUENT : ODCB
FLOW RATE : 2.5ml/min
COLUMN : 30φ×300mm
RANGE : 1A
RESPONSE : 40
WAVE LENGTH : IR-3.41μ
■上記Homo PP系の昇降温条件
●パターン(1)は分別開始のため、希望の温度までカラムオーブンを加熱するステップです。
●サンプルを溶解後、100mlのサンプル・ループにローディングし、降温パターン(5)をスタートします。ステップ(2)の間に、サンプルがカラム内に送られて保持された後、ポンプが止まります。続いて、オーブンの温度は35時間かけて30℃まで下がります。
●次に昇温分画分取パターン(6)により昇温して1時間ごとに分画分取します。
(注)上記はループへのローディングを除き、他は全てコンピュータにより制御されます。 パターンはリニアー、階段状及びキープ等自由にセットできます。
